花遊山―辻本智子の花文化考vol.1
淡路の花文化を見に来てください。―あわじアルチザンフェスティバル

ホームページがリニューアルし、花文化考がはじまりました。
私が何を考え何を思い、奇跡の星の植物館の企画・運営を行っているのか「花文化考」を通してお話して行きたいと思います。

この秋、10月1日から11月13日まで特別展「夢コレクション2011―あわじアルチザンフェスティバル-」を行うことになりました。このフェスティバルのタイトルだけではなかなか主旨が皆様に伝わらないのですが、一言でいえば「日本の花文化で、日本を、淡路島を輝かそう」ということです。

私たちの先祖は春にはお花見、夏にはホタル狩り、秋には紅葉狩り、冬には雪見というふうに、季節の移り変わりにあわせて野に出て遊び、自然に感謝してきました。

―花見には晴れ着の花見小袖を着、美しいお弁当箱に美味な旬の味覚を詰めて酒をかわし、歌を唄い、踊る。―冬には雪障子から庭の雪を眺め、雪見酒を飲む。

日本人は自然との共生のくらしを楽しむために、空間をはじめ衣食住に工夫を凝らしてきました。その暮らしの中から生まれたのが、音楽、芸術、絵画といった日本の文化、伝統工芸、着物・食文化そして遊山=観光といった産業なのです。
つまり、私たちの共生のライフスタイル=花文化は、文化も産業も生み出してきたのです。

里山、もったいない、おもてなしが世界共通語になってきています。これは、欧米の人々が共生の暮らしこそが21世紀のライフスタイルであると気づき、私たちの先人の暮らしに学ぼうということの現れです。

今回の特別展は「夢コレクション2011-あわじアルチザンフェスティバル」は、100を超えるOrganic vertical garden が登場する「空宙百華園」と題するフラワーショー、ハンギングバスケットコンテスト、淡路の味覚を売る「あわじカフェ&マルシェ」、「左官」「鬼師」等の「伝統の技」、そして自然との共生から生まれた淡路の伝統産業のまちをめぐる「アルチザンオープンガーデンツアー」から構成されています。

淡路島は花と緑の公園島構想が淡路花博2000以前からあります。
大規模施設や美しい段々畑などダイナミックな景は見られるものの、人々と花が共に生きる暮しの景が人々の目に映る形にはなっていません。花と淡路の味覚、そして淡路島の自然との共生で生まれた産業や工芸、職人の技を植物館に一堂に集め、淡路島の花文化を知っていただこうと考えています。
また、酒蔵、瓦工場、ギャラリー、瓦の原風景が残る町並、リノベーションされた田舎家、漁港の商店街をつなぐオープンガーデンツアーを行うことで、淡路島に生きる人々の暮らしをご覧いただき、一味違う淡路島の魅力を知っていただこうと思っています。そしてこれがきっかけで、淡路島の個性ある花のまちづくりに拍車がかかっていくことを願っています。

 

奇跡の星の植物館プロデューサー 辻本智子

つづく―

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